2018年9月23日日曜日

3億キロ彼方の出来事

3年と6カ月かけて、ようやく小惑星リュウグウに到達した「はやぶさ2」から、3個の探査ロボットが放出され、投下に成功したとJAXAが発表した。
探査ロボットはバネ仕掛けで移動ができるという。地球から3億キロ彼方の直径900mしかない小惑星にこんな細かな芸当ができるなんて、日本の宇宙航空技術は驚異的である。さらに「はやぶさ2」本体もリュウグウに着陸させるという。
探査ロボット投下成功に沸くJAXA
昭和32年10月、中3だった自分は友人と二人で北國新聞社前の掲示板を食い入るように眺めていた。それは、ソ連のスプートニクと命名された人工衛星打ち上げに成功したニュースだった。今から61年前の出来事だった。この頃の日本は糸川博士のペンシルロケットの開発に懸命だった時代だった。それが今、最先端の宇宙航空技術を駆使して小惑星の探査を実施しているのだ。
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JAXA発表
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、小惑星探査機「はやぶさ2」から搭載ローバのMINERVA-II1を分離し、小惑星Ryugu(リュウグウ)に着陸させる運用を実施しました。
運用の結果、MINERVA-II1(ローバ-1A 、ローバ-1Bの2機)はリュウグウに着陸できたことが確認できました。各ローバの状態は正常で、リュウグウ表面での探査を開始しています。

「はやぶさ2」は、MINERVA-II1を分離後、リュウグウの中心から約20km上空のホームポジションへ平成30(2018)年9月22日15時(日本時間)に戻りました。「はやぶさ2」の状態は正常です。

■「はやぶさ2」の運用に関する情報については、JAXAウェブはやぶさ2特設サイト、はやぶさ2プロジェクトサイトにてお知らせします。

●日本時間9月21日13時7分頃に撮影。カラー画像。撮影はローバ-1Bから。右下にリュウグウが写っている。左上の薄くモヤがかかっている部分は撮影時の太陽光の写り込みによるもの。
 <ミネルバ2> はやぶさ2に搭載された探査用の小型ロボット。直径約18センチ、高さ約7センチの正十六角柱で重さは1キロ程度。カメラや温度計を備え、りゅうぐう地表で観測を行う。同じ型のロボットが計3台あり、今回は2台を放出し、残り1台は来年放出する。内部モーターの回転で発生させた力でジャンプしながら移動する。得たデータははやぶさ2を経由して地球まで送られる。


探査の最終段階に「はやぶさ2」が着陸し、地表の物質を採取して地球に帰還する予定である。
帰還が実現するまで、「日本、バンザーイ」をするのを待つことにしよう。


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