前町長３度目の逮捕（入札情報漏洩）

入札情報を漏らして謝礼をもらった疑いで志賀町前町長を３度目の逮捕したという。

町長だけが知り得る秘密を洩らし、謝礼として８０万円、２回、３回目と４０万円もらった。これだけの収賄で表ざたになるというのは稀なことである。

積算価格＝入札予定価格だが、この積算価格算定業務を長期間担当していた。何億円規模の積算ともなるとこれが大変な業務量となる。構造物の設計が終わると数量計算書を作成し、積算作業に入る。この作業は入札予定日から逆算して作業期間が決まる。作業は缶詰と称して長くて１０日間前後、独身寮の一室か部内の宿泊所で行われた。

予定価格は勤務箇所長（局長）が予定価格書に記入し入札終了まで封印される。

入札日まで暗躍するのがＯＢである。課長、係長、積算関係者にまで、ニタニタしながら居座るのである。結果は、どこでどうなるのか積算価格に近い金額で落札となる。

入札で笑い話のような出来事があった。積算担当者がうっかり仮設工事数量を一桁間違えて積算してしまった。１０ｍ当たり数量を１００ｍ当たりの数量にしたので、積算価格が1/10となった。そして入札した結果、何と約1/10で落札したという。ＯＢが如何に暗躍していたかが想定されるではないか。事前に聞き出した価格も1/10だったことになる。