昨日(5日)は「あえのこと」が行われた。
5反百姓だったせがれの自分が子供の頃、親父がうやうやしく神事を執り行っていたことが思い出される。なにせお相手は神様なので、神様に向かって発する親父の言葉は実にうやうやしいものだった。この儀式は「奥能登のあえのこと」という名称で2009年にユネスコ世界無形遺産に登録された。「あえ」は神を供応する「饗」(もてなし)、「こと」はハレの行事を意味する「事」(神事)を意味すると言われ、毎年12月5日と2月9日に行われている。ちなみに2月9日の儀式は田んぼにお帰りになる日となっている。
先ず田の神様をお迎えする儀式が執り行われる |
家に入られるとお風呂に案内する |
出来える限りのお馳走を御上げする |
2月9日 田にお帰りになられる儀式 |
今日ではこの儀式も実施される家庭がごく一部に限られてきた。伝統ある儀式は消滅させてはならない。行政も必要な援助を継続されることを願うものである。
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