先月14日のブログで、珠洲市三崎町の菊谷正好さん(72)が、三崎町森腰の田んぼで国特別天然記念物のコウノトリ2羽を撮影したというニュースについて投稿した。そして今日(10日)、河北潟干拓地でコウノトリが営巣して産卵したニュースがあった。このコウノトリは三崎で撮影されたトリかと思ったが、そうではなく別の鳥のようだ。
コウノトリは高い木のてっぺんに営巣するのだが、土地改良区が設置した人工巣塔も12.5mと高い巣となっている。河北潟干拓土地改良区によると、4月下旬からつがいが交代で卵を抱くような様子がみられるという。県内で過去に産卵が確認された例はなく、無事にふ化すれば石川県内で初めてとなる。巣塔は土地改良区が設置したというのだが、まさかコウノトリを想定したものではなかっただろう。
兵庫県豊岡市にある日本コウノトリの会によると、つがいは中国などから飛来したとみられる野生の雄と、2019年に豊岡市で生まれた雌という国際結婚なのだ。今年2月から、改良区が干拓地に設置した高さ12・5メートルの人工巣塔で巣作りを始め、交尾を行う様子も確認されていたという。
順調なら今月下旬にふ化する見通しで、ふ化後は60~80日ほどで巣立つとされる。コウノトリを刺激しないよう、改良区は2月以降、人工巣塔周辺の農道を立ち入り禁止にしている。
それにしても、土地改良区が巣塔を設置しようと決めた動機は何だったのだろう。まさか、コウノトリを対象にしたとは思えないし。実に粋な計らいではないか!土地改良区の努力にコウノトリが応えてくれた。おめでとうございます。
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