コロナに感染しても病床が満杯で自宅療養せざるを得ない。本当に病床がないのだろうか。菅総理は先が見えてきたと記者会見で述べた?つじつまが合わないではないか。自宅療養の妊婦が死亡した、一人暮らしの自宅療養者が亡くなっているのが発見された、家族全員が感染し、母親が亡くなった・・・等々、むごいニュースが流れているのにである。
不思議なのは、日本の遙か膨大な感染者で溢れているイギリスでは、自宅療養者はゼロ。何でだろうと思い調べた。 英国の人口の84%を占めるイングランドのNHS(無料の国営医療サービス)のCEOサイモン・スティーブンス卿は、NHSの約10万の病床のうち3万床以上をコロナ患者向けに用意するよう全NHS病院に命令を発した。(要するに公営病院が8割)
具体的には、4月15日以降(昨年)、急を要しない手術を、最低3カ月間延期し(救急治療、がん治療、その他緊急の対応を要するケースは除く)、退院が可能な健康状態の患者は退院させることとした。
この命令にもとづき、不急部門の診療科を次々と閉鎖・縮小させ、退院できる患者もどんどん退院させ、3月末までに約10万あった病床のほぼ半分を空けさせた。これにより、ピークだった昨年1月のコロナ入院患者数3万4336人は十分カバーされた。
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自宅療養=死刑宣告? |
一方、医師や看護師の確保も機動的に行われた。新型コロナの入院患者数は3月20日の時点で1580人だったのが、3月末には1万1154人まで急増していた。スタッフ不足が懸念されたので、これを補うため、3月22日には、医療現場を離れていた4500人の医師と看護師に復帰に同意してもらい、その後、医学生や看護学生も動員した。免許が切れていた医師や看護師には、特例で更新を認めた。またNHSでは、通常は異動に本人の同意が必要だが、この時は同意は不要とされ、大量のスタッフがコロナ部門に強制的に異動になった。
という医療システムが日本と全く異なっていることが分かった。病院に収容されない自宅療養者の死者が2千人前後にも上っている事態こそ、緊急事態そのものである。
抜本的な改革をするのが政治の役割。今日まで放置されているのが異状!即刻改革に着手すべき時が到来している。
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