2021年9月20日月曜日

46年ぶりの枠旗が日の目

 今日9月20日は七尾中島町の久麻加夫都阿良加志比古(くまかぶとあらかしひこ)神社で国重要無形民俗文化財「お熊甲祭(くまかぶとまつり)」の神事が行なわれる。神事に続いて例年は神輿を先頭に枠旗が勢揃いして町を練り歩くのだが、去年に続いて今年も枠旗練り歩きは中止となった。

昨日は、地元の熊野社で壮年団員やOB約30人が倉庫から枠旗を運び出して虫干しし、中島の伝統行事を彩る準備を整えた。

熊野壮年団による虫干し

上部には金色の刺しゅうがあり「和気兆豊年 梅守謹書」の文字が記されている。熊野町会元会長の嶽武次さん(75)によると、記されている文字は江戸後期~明治期の地元の有力者、大野二三(ふみ)氏の筆で「梅守」は大野氏の雅号だという。この枠旗は46年前に役割を終え、輪島市のキリコ会館に貸し出しされたりした。

コロナがなかった例年の祭りの賑わい
豪華な見たことがない衣装を纏った獅子舞


熱気が充満するクライマックス

最大の見せ場「枠旗倒し」

能登一円の祭りといえばキリコ祭りだが、このお熊兜祭りは中島町のみの祭りである。
40名ほどの担ぎ手が、高さ20メートルを超えるる深紅の美しい旗を「イヤサカサー」という掛け声とともに上げ、練りまわる祭りである。
秋に行われるため、青い空の色、深紅の旗、そして神輿が立ち並ぶ風景はとても美しい景色なのだ。
猿田彦の舞
祭りの中で一番規模が大きいのが「お熊甲祭(おくまかぶとまつり)」だ。毎年9月20日に実施される本祭では、神様の使いといわれている猿田彦に先導されて数十人からなるそれぞれの末社の行列が本社に向かう。
太鼓と鉦のリズムに合わせて躍る猿田彦がこの祭りの特徴の一つと言われています。
また「お熊甲祭」は「熊甲二十日祭の枠旗行事」として、昭和56年に国の重要無形民俗文化財(風俗習慣)に指定されている。

コロナが収束したらまだ見たことがない祭りに行ってみたいものだ。

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