都道府県別感染者数を見ると、石川県は何と上位の14番目となっているではないか。
急遽、小中学校の休校を今月末と決定されたが当然の措置であろう。
さて、トイレットペーパー騒ぎがようやく沈静化したのだが、コロナウイルスと無関係なトイレットペーパー買い占め騒動はなぜ起こったのかという記事を目にした。これは人間の心理学であり興味深い。
独り占め 凄い! |
購買行動には精神を安定させる作用がある、と指摘するのは米放送局のCNBCだ。
また、BBCは豪グリフィス大学のデブラ・グレース教授による見解として、その体積が不安の引き金となったという説を紹介している。たとえば食品の缶詰が50缶ほど売れたところで、売り場に占める規模は知れているため、店内の見た目へのインパクトは限定的だ。
ところがトイレットペーパーが同じく50パックほど売り場から消えれば、棚に大きな空きができ、売り切れるのではないかという不安を呼び起こす。手に入れたいという群集心理が働き、買い溜めを加速してしま。というわけだ。
CNBCは英ケンブリッジ大学で社会心理学を教えるサンダー・バン・デル・リンデン助教授のコメントを紹介し、ストレス要因が買い占めを加速したと報じている。一般に人間はストレスにさらされると判断力が鈍くなり、他人の行動を単純に後追いするようになる。空の棚を目撃することで危機感が増し、ほかの消費者の後を追う形で買い増し行動に走るという図式だ。
このような行動の伝播は、スコッツマン紙も指摘している。商品が消えゆく棚を目にすると、心理学でFOMO症候群と呼ばれる状態を引き起こしやすい。これは機会を逃すことに対する不安(Fear Of Missing Out)を意味するもので、多くの人々が購入に走っているのを目にすると、自分だけが取り残されることに恐怖を感じるようになる。
昭和48年のオイルショックはこんなものではなかった。これにはそれぞれが人に言えない苦労をしているのだ。実家のおふくろが5年分くらい買い込んで物置に山積みしていたことを思い出す。いつまでたっても棚のスペースががら空きだとますます不安が増長して、ある日その棚に商品があると「ガバッと」買い込んでしまう。人間だからしょうがないことなのだ。
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