まだ北陸線や七尾線に急行列車が走っていた頃、連休や旧盆、年末になると帰省客で車内はぎゅうぎゅう詰めだった。そんな時、商品を満載したカート車を押しながら女性が車内販売をしていた。通路幅いっぱいのカート車なので、通路に立っている乗客は座席側に入って体をひねってカート車の通り過ぎるのを待ったものである。
それが暫くして戻ってくるものだから「またかいや」と不愉快に思ったものだ。その車内販売が昨年9月に取りやめになったという。
この傾向は全国的で今年もJR東日本から一部列車で消えることになるようである。
先だって、JR東日本からこのような発表があった。
一部の新幹線・在来線特急列車の車内販売サービスと新幹線「グリーンアテンダント」によるサービスの終了について ついに、一部の新幹線にも販売廃止とする発表があった。
対象となるのはあまり売上の見込めない特急での車内販売だという。
今回対象となるのは、短距離輸送を目的とする新幹線である「なすの」と「たにがわ」、同じく短距離が主目的である「フレッシュひたち」と海外旅行客輸送列車である「成田エクスプ。新幹線も在来線特急にも言えるが、両列車とも通勤客が利用する列車だし車内販売で購入する客がいるかと問われると居ないような気もするので妥当な判断ではないかと思われるという意見もある。
新幹線が開通すると在来線はローカル線になり、車内販売廃止はその宿命かもしれない。
先日、長浜から高岡まで旅行する人が、「4年前までは米原から富山まで直通の特急が何本もあったが、新幹線が開通したら非常に不便になった」と嘆いていた。
車内販売は列車の文化だったが、なくなると寂しく思う。
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