2019年3月10日日曜日

説得力大の伝説だから誰もが納得

子供の頃、成長すると共に見たり聞いたりして知識が深くなっていくのだが、自分の住んでいる場所や隣接している場所の地名も次々と覚えていった。校下全体の地名を覚えると次に村全体の地名を覚えていくのだが、この時、複数の地名に伝説があって、それにちなんで付けられていることを知った。それもストーリーがあって、複数の地名が関連しているので説得力があった。

旧柳田村に猿鬼伝説というものがある。柳田村に隣接して神野村という所があった。その地域に神和住という地名がある。猿鬼伝説はこの地名から物語が始まる。
猿鬼という凶暴な怪物が村人を襲って喰ったり、若い女をさらったりして困り果てていた。その噂が広がってついに出雲大社に神々が集まり、気多大明神を大将に神軍が発せられた。神々は苦戦を強いられながらも大幡神杉姫がお告げを聞き、みごと退治したという伝説なのだが、面白いのはこれにまつわる近辺の地名なのだ。

神軍が能登に押し寄せてきて一服されたところが旧神野村の「神和住」、神がお休みになったところから「かみやすみ」なのだろう。猿鬼を追い込んで矢を射たところ見事眼を貫き「当目」、傷を負った猿鬼の血で川が血で染まり「黒川」になったという。
子供がこんな話を聞けば地名も残っているので100%本当の話だと信じてしまう。
そんなこんなで昭和63年、猿鬼歩こう走ろう健康大会が開催され今年で33回目だという。

去年の資料
 参加者は2千人前後、種目も多く用意されている。


大会模様
 今年は10連休なので5月5日の開催には大勢の参加者で賑わうことだろう。
その準備も大変である。

コースは厳密な計測により実施される
5月5日に開催される「第33回猿鬼歩こう走ろう健康大会」に向け、地元の岩井戸地区の住民が先月12日、同町岩井戸公民館で大会名物のかかしの製作を始めた。この日は持ち寄った竹を割り、骨組み60本を整えた。


住民8人が、なたやのこぎりで加工した竹を針金で結び付け、長さ約2メートルの骨組みを作った。後日、婦人会員らが衣服や胴体など部品を組み合わせる。
大会は、柳田運動公園を発着点とするコースで、3キロからハーフマラソンまで7種目を実施する。農村風景が広がるコース沿道には、住民が手作りしたかかしが並べられ、参加者を励ます。

カカシがランナーを励ますことだろう
数年前、連休に実家に行く途中、沢山のカカシが立っていたのだが、これが猿鬼健康大会の一環で立てられているとは知らなかった。カカシの応援団、中々の趣向だ。

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