4日舞鶴市で行われた大相撲巡業で、挨拶に立った舞鶴市長多々見良三氏がいきなり土俵上で卒倒し大混乱した。新聞報道によれば、その多々見市長はかほく市出身だという。
この模様を記録した動画を見たのだが、相撲協会の対応やコメントに怒りを覚えた。
この模様を記録した動画を見たのだが、相撲協会の対応やコメントに怒りを覚えた。
特に相撲協会のアナウンスが大きな波紋を呼び、海外にまで飛び火している。
卒倒した市長 |
卒倒した市長の周りに関係者が4,5人集まったのだが、ただ茫然として眺めているだけ。
そこへ女性二人が土俵に駆け上がって、取り囲んで突っ立ているだけの男をのけて心臓マッサージを始めた。
1分もしないうちにまた二人の女性が土俵に駆け上がった。その女性がマッサージの補助をしようとしていた時、信じられない放送が流れた。「女性は土俵の下に降りてください。男性は土俵に上がってください」と。この放送を聞いた一人の女性が土俵から降りようとしたのだが、もう一人の女性に止められ救助活動を始めた。ところが再び同じ放送が流れた。それでも救助活動を続けている女性にまたまた放送された。
だが、AEDで処置が終了するまで女性たちは土俵から降りることはなかった。
懸命に救助活動をした女性たちに拍手喝采を贈りたい。
相撲協会にクレームが殺到したため、急遽理事長のコメントが発表された。
ところが、市長が担架で搬出去れた直後に土俵に大量の塩が撒かれたという。
救命活動に貢献した女性たちが土俵を汚したと看做して塩で清めたということだろう。
土俵は神聖な場所というが、人命より優先するか?そんな馬鹿な筈がなかろう。
女性土俵問題、米でも報道 「日本の差別象徴」と批判
有力紙ニューヨーク・タイムズ電子版は「男性の命救うためでも女性の土俵入り禁止」の見出しで報道。「日本で最も古く、最も神聖化されたスポーツの一つ」である相撲の「差別的な慣習が世間の厳しい目にさらされている」と解説した。
ダボス会議で知られるスイスの「世界経済フォーラム」の2017年版「男女格差報告」で日本は144カ国中114位。タイムズ紙はこれを踏まえ、「日本でどのように女性が扱われているかを物語った」とした。
ワシントン・ポスト紙電子版は、土俵から下りるよう指示されたのは「このスポーツで女性は儀式上、不浄と見なされているからだ」と指摘した。(共同)
このアナウンスだが、
事業部長(元大関琴風)によると、場内放送をしていた若手行司は、女性が土俵に上がったことを疑問視する声が観客の間から出たためアナウンスしたと説明した。 ところが、動画を見ていてもそんな観客の声は一切聞こえなかった。姑息ないいわけである。市長があいさつしているというのに、理事クラスが誰一人も近くにいなかったことも馬鹿げている。
貴乃花親方が取り下げたという告発状を仕切り直しとしてほしいものだ。
心臓マッサージを受けた市長は、担架に乗せられた時、問いかけに答えたという。そして1カ月療養のうえ復帰できる見込みだという。多々見市長、良かったですね!
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