2018年4月29日日曜日

ナスカの地上絵が新たに多数発見


1000年以上も前に、ペルー南部の高原の砂漠に描かれたナスカの地上絵は、私たちの想像力を刺激してやまない。ナスカ周辺の砂漠には巨大な地上絵が1000点以上残されていて、雨乞いの儀式と関係があるのではないかと言われているが、確かなところはわかっていない。

このほど、ドローンを手にしたペルーの考古学者たちが、ナスカのすぐ隣のパルパで、地上からは見えない、かすかな線で描かれた地上絵を新たに50点以上発見した。さらに、地元の人々だけに知られていた地上絵をドローンで初めて調査し、これまでにない詳細な地図を作ったという。


新たに発見された地上絵のなかには、この地域で西暦200年~700年まで栄えたナスカ文化のものもあったが、その多くはもっと古く、紀元前500年~西暦200年のパラカス文化やトパラ文化のものと考えられている。 有名なナスカの地上絵は、大半が上空からしか見えないが、それより古いパラカスの地上絵は山腹に描かれていて、ふもとの村から見ることができる。二つの文化は、芸術的なテーマも違っている。ナスカの地上絵の多くが直線や幾何学図形であるのに対し、新たに発見されたパラカスの地上絵の多くは人間を描いているのだ。

この絵は漫画チックである
ナスカの地上絵が現在まで残っている理由がある。それは年がら年じゅう雨が降らない高地にあるためだという。今回新たに発見された絵は山肌に描かれたものがあるという。これだと地上の離れた位置から誰でも眺めることができる。


問題は上図のように上空からのみ見える絵は、果たして誰のために描かれたのか。この推理に興味が尽きないのである。
地上絵を描いている想像図
古代ペルー人は、地表の石を動かして線の縁を際立たせ、縁の間の土をかき取って下の白っぽい土を露出させるという方法で地上絵を作った。
描いた人間がどんな絵になっているか確認の方法がない。だから地球外生命がやって来たに違いないという説も捨てがたい。


ナスカの地上絵は想像が限りなく広がるのである。


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