今月15日に大和堆付近で海上保安庁の巡視船が転覆した小形の木造船を発見し、3人を救助したという事件があった。巡視船が、付近にいた小木港所属の漁船に救助の協力を求めたが断られたという。1000隻にのぼる違法船団に操業を妨げられている状況から、協力拒否は頷けるのである。
転覆した漁船には15人が乗船していたとの情報もあり、海上保安庁が付近を捜索している。
この転覆漁船は北朝鮮籍なのだが、15日以降、蛸島沖、佐渡、秋田、今日は舳倉島沖にあいついで不審船が漂着、漂流しているのが発見された。
漂流・漂着した船は木造で小さく、こんな船で荒れた日本海に乗りだしてイカ釣りをするなんて、無謀の極みと思うのだが、彼らだって何も好き好んでそうしているわけではないだろう。
出漁は軍の直轄部隊なのだという。食糧難、外貨獲得等、さまざまな理由があるようだが、漁業に従事する者は粗末な船に載せられて大荒れの海原に漂うのである。
遭難は漂着した船だけとは限らない。1000隻のうち2,3割の船が遭難しているのかもしれない。それでも出漁を強いられる事情があるのだろう。
北朝鮮は今朝もICBMを打ち上げたという。核開発やロケット開発に注ぎ込む費用は膨大な額に達するであろう。国民を犠牲にして国威発揚をやっているのだが、その効果は自己満足に過ぎない。
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