2017年11月27日月曜日

歳をとるとボケる?

人間というのは往々にして、自分の身に起こる老化現象を認めようとしない生き物らしい。というより、いつまでも若いつもりでいるのである。
70歳前後の高齢者に老人会の入会を誘っても、「私はまだそんな歳ではない」という人が如何に多いことか。
勿論気持ちを若く持ち続けるのは大切なことなのだが、「病は気から」と言われるように気持ちの持ち方ひとつでその人のあり方も変わる。

私もそうだが、たいていの人は「年をとるとボケる」と漠然と考えている。しかし脳の老化現象は即、ボケに至るわけではなく、病理学的な原因によるものだという。

ボケの最大の原因は何と言っても「孤独」である。友達がいない孤独な人ほど脳への刺激が少なくなるから、脳の萎縮を引起こしやすいと言えるそうだ。よくボケないためには趣味を持ちなさいと言われるが、それは趣味を持つことで頭を使うことはもちろん、趣味の先にあるものがボケを防ぐということである。


私の母は70歳を境に認知症が進んだ。同郷の出身(宇出津)で、近所に住んでいた同年輩の女性と大の仲良しで、その女性の家に行ったり、女性が家に来たりしていた。ところがその女性が病気になりやがて亡くなってしまった。それ以降、母の認知症が急に進んだのである。

どうしたらボケを防止できるのだろうか調べてみた。
日常的にできるボケの防止として
①良き姿勢
②良き歩調
③人目を気にする
の三つの要素があるという。
患っている人に姿勢の良い人はいない。背筋を伸ばして颯爽と歩いている人はあまりいない。だいたいうつむき加減に歩いている。ネコ背の人はどうしても呼吸が浅くなってしまう。健康の秘訣は”呼吸”にあるというから、酸素をきちんと取り入れることがボケ防止の第一歩なのだとか。

人間は足腰から衰えていくといわれている。「歩いている時は寝ている時より10%も脳細胞の働きが盛んになっている」と説く学者もいるほどなのだ。歩くことで血行が良くなるのである。全身の血行が良くなると、血液で運ばれた酸素や栄養が充分に脳にも行き渡るわけだ。であるから、1日40分の歩きはなるべく欠かさずに実行しようと思う。

第③の人目を気にするということだが、”スターはボケない”と言われる。何故かというと、常に沢山のファンの注目を集めているから、ファンの期待を裏切らないようにと絶え間ざる努力と工夫を怠らないからだという。スターと全く逆がオバタリアンといわれる中年女性でしょう。込み合っている電車の隙間を目がけて割り込むといった光景を良く見かけるが、なぜ人目を気にしなくなるかといえば、「色気を失ってしまう」からだ。

女性の場合はやはり、いくつになっても自分のプロポーションに気を遣い、肌のたるみに気を使う人の方が”ボケ”という言葉から遠くなるという。
最近、ボケ防止に効果があるというカラオケに注目する医師が増えてきた。





生きている以上は、健康で若々しい日々を送りたいと考える。そのためには何らかの生きがい、目標を持つことだろう。生きがいの求め方は人それぞれ歴史や価値観によって異なるが、長続きするためには喜びが介在することが条件となる。囲碁や将棋だっていいし、ボランティア活動だっていい。勿論カラオケも…。一芸に秀でる人はボケと無縁なのだ。

日常生活の中で自分の言いたいことや、やりたいことを100パーセント達成している人は極めて稀である。言いたいことがあっても言えなかったり、やりたい事があってもやれなかったり、と言うほうが多いのが私達の毎日である。だからこそストレスが溜まるわけだ。

普段は自分の心にしまい込んでいる積もり積もった思いを歌で開放するいわゆる「カラオケで自己表現する」つまり、ある歌に託して心のメッセージを表現する。これがカタルシス「心の浄化作用」というもので、音楽の持つ大きな作用の一つなんだとか。

町会集会所で週2回のカラオケ同好会を創設してその代表を務めること7年目となった。
創設時に15名前後だった会員であるが、全て高齢者であるため亡くなった方、体調が優れなくて参加できなくなった方、介護施設に入所された方があって、会員が減少してきた。
町内の皆さんに健康増進のため入会を勧めたいと思っている。

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