冬の時期に増穂浦海岸に打ち寄せられる「さくら貝」は「幸せを呼ぶ貝」と呼ばれ、縁起の良い物として親しまれている。
今月から3月にかけて日本海から吹く偏西風は「貝寄せの風」と呼ばれ、海が荒れ、風が吹くと翌日に多くのさくら貝が浜辺に打ち寄せられる。増穂浦海岸に流れ着く貝は約400種以上といわれ、「さくら貝」以外にも様々な種の貝を見ることができる。
富来増穂浦海岸 |
冬は海風が特に冷たく非常に寒いが、気候条件がそろってこそ現れるさくら貝は、「西能登の冬の風物詩」といえる。
小貝にも様々な種類があり、長卵形の細長い形をした紅色の二枚貝「べに貝」も増穂浦の海岸に打ち寄せられる。べに貝は、さくら貝よりも希少なため、探すのに一苦労。さくら貝と同様、可愛らしい色をしているので、能登観光のお土産としても喜ばれること請け合い。
誰でもいっぱい拾えるよ |
一口に「さくら貝」と言っても、サクラガイ、ベニガイ、カバザクラ、モモノハナガイなど数多くの種類の小貝が打ち寄せられている。興味のある方は、小貝に関する図鑑などを持ちながら貝拾いをするのも楽しむポイントの一つ。 延長4kmの増穂浦海岸には「世界一長いベンチ」と呼ばれる、全長460.9mのベンチがある。1989年にギネスブックに掲載されたベンチは、1987年に地元住民を中心に800人以上のボランティアの手によって組み立てられた。
世界一長いベンチに掛けて桜貝の打ち寄せる海を眺めよう |
世界一長いベンチから見る「西能登の里浜」の眺めは格別で、ゆったりとした時間を過ごすことができる。また、西能登屈指の夕日スポットとして知られており、ギネスブックに掲載されて20年以上経過した今もなお、地元や観光客の方々に愛されているベンチである。
中学生のとき、ここで採取した貝殻約30種類を夏休みの宿題で提出したのだが、貝の名称を調べなさいと注文があったことを思い出した。
石川県人なら一度は訪れてみよう!
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