ワクチンの国際的争奪戦や生産の遅れから、日本国内のスケジュールが先月あたりから大幅に遅れる見通しとなった。
英オックスフォード大などが1月28日午後11時(現地時間)に公表したデータによると、27日時点で投与されたワクチンは世界で約8240万回。米国が約2460万回と最も多く、中国(約2270万回)、英国(約790万回)、イスラエル(約430万回)と続く。上位4カ国で全体の約7割を占め、一部の国がワクチンを独占している現状が浮き彫りになった。
他方、WHOによれば1月18日の時点で、低所得国でワクチンの提供を受けたのはアフリカのギニア1カ国だけで、しかも25回分にとどまったという。
医療従事者対象のワクチン接種 石川県内でも本格スタート |
そして、ようやく昨日から県内医療機関で接種が始まったという。今月中旬から65才以上接種と公言していた政府だが、ワクチン不足のため4月12日以降から高齢者に接種開始というスケジュールに変更された。県内の医療従事者で接種予定はおよそ4万3800人。しかし確実に届くことが決まっているワクチンは今のところ10箱、およそ1万回分しかないという。
そこで県は、県立中央病院や金沢大学附属病院など新型コロナの重症患者を受け入れている5つの病院を優先してワクチンを割り振った。県立中央病院の接種予定者はおよそ1300人。3月中旬までに1回目の接種を終える予定となっているという。
歯がゆいのは国産ワクチンがないこと。で、我が国の生産計画を調べた。
臨床試験の成果が出るまで接種不可 |
日本の政策なのだが、大学の研究費がやたら縮小されたと聞く。これにより研究員の身分が不安定なため、とても永く勤続することができない仕組みになっているそうだ。その結果、各分野の研究開発が他国より遅れをとるようになってしまった・・・という情けない状況にある。ワクチンも含めて、もっと国を挙げて研究開発促進の機運を高めなければならない。
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