金鉄局に勤務していた5年先輩が消防団員をしていた。業務中でも半鐘が聞こえれば現場に向かうと聞いた。そんなことを思い出す記事があった。先月6日に石川県輪島市で開催された県消防団活動発表会で、「私は、『消防団』先生」と題して異色の経歴を語り、金沢市内の小学校の先生が最優秀賞を受賞したという。今月に開催予定の全国消防団意見発表会に出場されるそうだ。
消防団員は地方公務員非常勤特別職 |
消防団は、常勤の消防職員が勤務する消防署とは異なり、火災や大規模災害発生時に自宅や職場から現場へ駆けつけ、その地域での経験を活かした消火活動・救助活動を行う、非常勤特別職の地方公務員であると位置づけされている。
橋本浩志さん=金沢市役所で |
教師という仕事に憧れたのは高校3年の時のこと。受験が迫る時期に、担任の教師から「一尺を掘れ」と刻まれた鉛筆をもらった。目標を達成できるかどうかは、諦めずにあと一尺(約30センチ)を掘ることができるかどうかだ――。生徒たちが悔いなく受験を迎えられるための粋な計らい。その姿に「教える仕事っていいな」と思ったそうだ。
こんな人が消防団員だとは心強く思う。消防団員として活躍される場が少ないのが最善だが、いざというときの活躍を大いに期待したい。
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