その間、業務の研修では幕張地区開発とみなとみらい21の現場見学が実施された。
京葉線海浜幕張駅を降りるとすぐ、広大な開発工事中のエリアが眼に飛び込んだ。ペデストリアンデッキが張り巡らされ、新しい都市づくりはこうなるのかと目を見張った。
広大な開発エリアの中でポツンと既に完成しているビルがあった。そのビルは幕張テクノガーデンだが、荒野の中にそれは際立って聳え立っていた。完成して5年目となったそのビルで開発プロジェクトの説明を聞いた。
バブル絶頂期のこの時期、千葉県は海を浚渫し海浜を埋めて土地造成し、そこに幕張新都心を計画していた。分譲予定地は飛ぶように売却できたようだ。千葉県職員の説明では、「笑いが止まらない」ほど儲かった時期の最中なのだ。サンドポンプで吸い上げた砂をばら撒くだけで高級分譲地になるんだ!
そのビルを出て京葉線の下をくぐり抜け、幕張メッセを見学した。べらぼうな大きさに舌を巻いた。
どこかの企業が社内運動会をやっていたが、運動会は床面積の半分に過ぎなかった。
幕張新都心 |
だが、そこから海岸までは埋め立てたままの状態で、国際コンベンションセンターが完成していたのみで、造成地の大半は荒涼とした風景が広がっていた。
本当にこの大規模で夢のような開発計画が実現するのかと疑問に思ったものである。馬鹿げた計画!と思ったほどだ。
その片隅に奇妙な建物の工事が進められていた。聞いてみるとヨットをイメージしたホテルなんだとか。日建設計が工事監理をしていたので、その事務所で説明を聞いてから工事現場に案内された。ハの字の先端部分はバスルーム。1泊15万円を予定しているそうな。風呂につかりながら横浜ハーバーを眺める、何と贅沢なことだろう。
MM21の位置図 |
25年後の今 |
0 件のコメント:
コメントを投稿