2024年4月30日火曜日

最長距離新幹線試乗の記憶

開業前の建設関係者が試運転列車に乗車することを試乗という。最初に体験したのは昭和39年8月の東海道新幹線名古屋・豊橋間だった。新幹線という列車に初めて乗車し、200km/hを初めて体験して感激した。そして次が11年後の昭和50年1月、広島・博多間だった。建設は広島県内で山口県境にある小瀬川までが担当区間で、高架橋やトンネル工事を担当した。

業務はトンネルと高架橋の担当だったが、オイルショック等で多忙を極めた。毎日午前0時を回った。何度も転職を真剣に考えたほどだった。資材や労務賃金の上昇が著しく、契約単価の訂正作業が続いた。

このペアで労苦を共にした
広島から博多まで試乗し往復した

自分の担当した区間を走行した時は感動した。

苦労した高架橋を走行した時は大感激
試乗は最後尾の運転席が指定された

昭和50年3月10日岡山・博多間営業開始の日、広島新幹線工事局全職員は広島駅新幹線ホームに集合し、出発式セレモニーに臨んだ。

広島駅でも出発式が行われた

かくして全線開業となったが、3月末に岐阜工事局に転勤予定だったので、毎晩遅くまで業務が続いた。

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