その二次避難先は約160キロ離れた加賀市のホテルだという。
谷内さん夫婦など集落の一部の人は、自宅から約160キロ離れた県南部の加賀市にあるホテルが二次避難先となった。谷内さん夫婦より高齢で、これまで集落の外で生活したことがない人も多いという。
ある避難民は、「ホテルにいられることは本当にありがたい。でもみんな帰りたがってる。(集落では)畑もあり海もあり家もあり、それで生活できていたけれど、今はそれもない。高齢だと避難先で働くこともできないし、気持ち的にも金銭的にも問題が出てくると思う」
期限は「3月上旬」と決められており、次の行き先をどうするか決断迫られるという。
このホテルでの二次避難者の受け入れは3月上旬まで。県からは、公営住宅を含むみなし仮設住宅などへ移る提案がされた。
このホテルでの二次避難者の受け入れは3月上旬まで。県からは、公営住宅を含むみなし仮設住宅などへ移る提案がされた。
避難民のある女性は、「仮設住宅への移動については若い家族の判断に任せる」としながら、こう胸の内を話した。
「立派なホテルにいても、自分の生まれたところに帰ることばっかり考えて今まで過ごしてきました。なんとかしてでも自宅に戻って、また畑でも行けば気も晴れるかなと」「人口が少ないので(道路の復旧は)一番最後でないとダメじゃないかなと、それが不安」
大沢町は依然道が塞がったままで、住民は困惑している。
「みなし仮設に移るとしても、バッグ1つで避難してきたので身の回りのものが何もない。今後私たちの集落でも、物や車を取りに帰ることができるようになるのか、全く情報がない。せめて帰省していた子供たちの車だけでも外に出してやりたいけれど…」
住民全員ヘリで避難 |
大沢町は依然道が塞がったままで、住民は困惑している。
「みなし仮設に移るとしても、バッグ1つで避難してきたので身の回りのものが何もない。今後私たちの集落でも、物や車を取りに帰ることができるようになるのか、全く情報がない。せめて帰省していた子供たちの車だけでも外に出してやりたいけれど…」
孤立した集落に何もかも置いて避難した住民にとって、今最も知りたい情報は「いつ帰ることができるのか」ということである。簡易的な復旧であっても「どのくらい進められているのか」「いつ頃であれば集落に出入りできる可能性が出てくるのか」といった情報があれば、先行きが見えない不安が軽減され、将来を考える道筋にもなるかもしれない。
一日も早い道路復旧が望まれる。
1 件のコメント:
西保海岸から大沢への道は素晴らしい景観でよくドライブしました。のどかな間垣の里、早く帰れますように
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