7年前、母が亡くなって家業の鍛冶屋を継続する意欲を失い廃業するという父の姿を見て、一念発起、20年余を務めた役場を退職し4代目を継いだ。それ以降、経営方式を改めネット活用等を図った結果、業績はみるみるアップしているという。能登町ふくべ鍛冶4代目社長干場健太郎氏である。
その社長の営業方針は、従来の鍛冶屋とは大きく異なっている。
HPより引用:「ポチスパ」とは、ネットでポチッとするだけで、熟練の鍛冶職人があなたの包丁をスパスパの切れ味にしてくれるサービスです。
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2年前、7人の侍の一人に選出され講演した |
ふくべ鍛冶は地域に必要とされる包丁やクワ、カマ、ナタなどの製造や修理をしている100年以上続く、老舗の鍛冶屋さんなのだ。
大学卒業後、地元の町役場に就職した干場さん、母の病死をきっかけに父が廃業を選択したことに大きな疑問を抱た。地域に一つしかなかった鍛冶屋さん。これが無くなった時、農業や漁業の現場はきっと困るに違いない。まだまだ求められる存在なのに、何かできることはないか。そう考えた干場さんは翌年に役場をやめて家業を継ぐ決心をした。
能登半島では輪島塗が代表されるように、古くからものを大切に使い、最後まで使い切る文化がある。そこを強みとし、能登半島を『道具のメンテナンスのメッカ』にしようと考えたという。能登半島を中心として、全国どこからでも気軽に職人さんにアクセスできるようにすることで、一般家庭でも道具を長く大切に使う文化に移行することがこのプロジェクトを通した目的なのだ。
社長は今、世界進出を企てているという。宇出津から世界へ・・・実に頼もしい!
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