2024年11月9日土曜日

国際NGOが山中町の集落一人だけの住民を救っている

過疎化が急激に進んでいる。否、吾が町内さえ働き盛りの若い人がどんどん転出している。
昨日の新聞で、ある集落で一人だけ居住している人がいることを知った。
場所は山中温泉大土町に住んでいる人は一人だけだという。

金沢大人間社会研究域の林直樹准教授が8月、広島県議会中山間地域・スポーツ・文化振興特別委の参考人として招かれた際、町の取り組みを紹介したところ、視察することになったという。その記事のタイトルは「
1人集落 国内外若者と景観維持」である。

広島県議団が山中温泉大士町を見学

国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている加賀市東谷地区の一部、山中温泉大土町の景観保全の取り組みを視察するため、広島県議10人が7日、町を訪れた。町が議員の視察を受け入れるのは初めて。唯一の住民、二枚田昇さん(71)は「県外から注目してもらうことはありがたい。同じような状況の集落への対策の参考になったらうれしい」と話す。 

委員会のメンバー10人は二枚田さんの案内で10軒ある集落を見学。二枚田さんは国際ボランティア団体「NICE」を通じて国内外の学生ボランティアを受け入れ、集落内の草刈りや棚田の整備を手伝ってもらうことで景観と営みを守っていることなどを説明した。

若者の発案でクラウドファンディングを実施し、地区内の住宅の修繕費用を捻出(ねんしゅつ)したことも紹介し、「1人では集落を維持できない。ここでの活動が若い世代の何かしらの糧になってほしいとの思いで集落を維持している」と語った。


視察後、国際NGO等について説明

同行した林准教授は「最初から移住してもらうことを目的にするのではなく、大土町への共感を呼ぶ取り組みが重要。人口減が進む日本社会における山間部の集落が取るべきモデルだ」と評価。住民の二枚田さんは「日本のどこでも同じような課題を抱えている集落があると改めて認識した。100年後も集落を今の状態で残していけたら」と話した。

それにしても10軒の集落で一人の住民という稀なケースは、これから全国至る所でこのようなケースが増えていくものと推察される。

国際NGO、NICEについて調べてみた。
国内・海外ボランティア活動を行う国際ボランティアNGO、NICE(ナイス)は1990年の設立以来、国内+約90ヶ国でワークキャンプ等の各種事業を行います。
日本で唯一(国際NGOの日本支部を除く)、国連・CCIVSに加盟し、アジアの協力網・NVDAでも代表を務め、世界トップクラスのネットワークを持っています。日本・世界各地の人々と共に、多様な生態系・文化・個性が生き生きと友好共存する地球社会を開拓しています。

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