大規模迂回を余儀なくされていた同市東部の住民からは「やっと輪島中心部の市役所やスーパーに通える」と安堵の声が聞かれた。
土砂崩れで通行できなくなった約800メートルの区間のうち、430メートルは土砂の除去の見通しが立たず、隆起した岩盤に盛り土するなどして、北側に湾曲する1車線道路(幅5メートル)を造成した。
輪島中心部まで車で20分程度だった同市南志見(なじみ)地区は、南方の能登町をぐるりと迂回(うかい)して、渋滞がなくても輪島中心部まで1時間以上かかる道のりを強いられていた。
南志見地区の区長会長、古酒谷政幸さん(76)は「復旧に4~5年かかるという話もあり、心配していた。仮設住宅の住民が病院にも行きやすくなる」と笑顔を見せた。
これで輪島市内から曽々木までは走行可能となった。それにしても建物復旧の着手は中々めどが立たないようではがゆい思いが募るばかりだ。
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