「梅洞山 岩松院」は小布施の街のはずれ、中世の山城・雁田城の麓にある寺院である。江戸時代を代表する浮世絵師・葛飾北斎が最晩年に描いた『八方睨み鳳凰図』が有名。江戸時代末期に描かれた絵は、色あせることなく今も鮮やかだった。絵は輸入品で高品質の顔料で描かれているという。真下から見ると仰向きとなりその姿勢はいつまでも続かない。
本堂の裏にある池泉鑑賞式庭園は江戸時代の俳人・小林一茶が《やせ蛙 負けるな一茶 是にあり》という句を詠んだ“蛙合戦の池”。
また豊臣秀吉の重臣として知られる戦国武将・福島正則ゆかりの寺院でもあり、境内には福島正則公霊廟も残っていた。広島城石垣修復に因縁をつけられ、大大名の広島城主から小布施付近の城主に左遷されたという。そんな歴史を初めて知ることができた。
ここの見学後は歩こう会必須のウオーキング。まだ真夏の太陽といいほどの強い照り付けにグロッキー気味になったが、3kmほど何とか歩くことができた。道の駅おぶせで昼食タイム。
そして何度も行ったことがある善光寺へ。盗難にあった木造の仏様を見て、本堂正面で合掌。
善光寺山門で |
案内人から善光寺の額の字に面白い「仕掛け」が施されているという話を聞いた。
よく見ると、善の最上部が鳩、中央部に牛の目があると聞いて改めて注視した。
アップすると確認できた |
かくして全行程が終わり、一路金沢に向け出発した。バスの中では飛び入りでなぞなぞや、民謡を歌う人があって、車中は退屈しないで帰着した。いい旅だった。
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