子どもの頃から52歳まで、歌謡界の女王として君臨してきた美空ひばりが亡くなってから30年になる。その美空ひばりが今蘇って新曲を歌うとしたらどんな姿でどんな表情でどんな声で歌うかという途方もないことをAIという技術を駆使して再現しようと1年前にプロジェクトチームを立ち上げチャレンジを開始したという。
NHKやレコード会社に残る音源や映像をもとに、人工知能・AIでひばりを現代によみがえらせるプロジェクトなのだ。国内最高レベルの技術者がAIを開発。新曲の作詞は秋元康、衣装デザインは森英恵、振り付けは天童よしみという強力布陣。令和の時代に現れる“AIひばり”が歌うのは、これまでにない曲調の新曲。歌声や表現力はどこまで再現できるのか。それを先日NHKが放送してこの目と耳で確かめた。
AIが近い将来、仕事を奪い多くの失業者が発生するとかという話を聞いていたが、実際AIなるものは何なのか知らなかったが、この番組でAIを駆使しながら修正作業を進めていく工程を紹介していたので、AI技術の概念という片りんを知ることができた。
人工知能とは「言語の理解や推論、問題解決などの知的行動を人間に代わってコンピューターに行わせる技術」、または、「計算機(コンピュータ)による知的な情報処理システムの設計や実現に関する研究分野」ともされる。
人工知能には特化型と汎用型があるという。
特化型人工知能
特化型人工知能とは、一つのことに特化した人工知能を指す。
例えば画像認識や音声認識 といった技術や自動運転技術やPONANZAなどの将棋AIも特化型人工知能と言えます。現在では、人工知能関連の研究のほとんどがこの特化型人工知能の研究になっています。
汎用人工知能
汎用人工知能は、簡単に言うと、「なんでもできる人工知能」だ。
特化型人工知能は一つのことしかできないが、汎用人工知能は与えられた情報をもとに自ら考え、応用することができる人工知能のことを指す。人そのもののようなふるまいをする、といったイメージです。
美空ひばりに歌わせるプロジェクトは汎用人工知能といえるだろう。
衣装は長年ひばりのデザインをしてきたという森英恵がデザインしたり、天童よしみが振り付け指導(AI技術担当者に)したり、後援会のおばさんたちに視聴してもらってアドバイスをもらったりと、NHKならではのプロジェクトだった。
ヤマハが全面的協力し、今回の取り組みは、日本放送協会(NHK)主導のもと、多数の協力者を得て実施されたもので、没後30年を迎え、歌謡界のトップを走り続けた絶世のエンターテイナーである美空ひばりさんの新曲ライブを現代のAI(人工知能)技術を用いて実現するというものです。4K・3Dの等身大のホログラム映像でステージ上に本人を出現させ、秋元康さんがプロデュースした新曲を、美空ひばりさんの歌声で再現するというプロジェクトとなりました。
本プロジェクトにおいて当社は、新曲のボーカルパートと曲中のセリフパートを制作するという役割を担いました。具体的には、AI技術を用いた当社最新の歌声合成技術『VOCALOID:AI』を用いることで、美空ひばりさん本人の歌声や歌い方、話し声の特徴を忠実に反映したボーカルパートとセリフパートの双方の作成を実現しました。合成に必要となる学習データには、美空ひばりさん本人の生前の歌や話し声を収録した音源を使用しました。歌声音源の背景には伴奏音が含まれていましたが、当社の「伴奏音除去技術」を用いて歌声部分のみを抽出することで質の高い学習データを生成し、高品質な合成を実現しました。
復活コンサートに招待された加藤和也、天童よしみ、秋元康、森英恵の皆さんや後援会の皆さんたち全員が3Dの美空ひばりショーを見ながら感極まって涙を拭っていた。
AIって凄いもんだなぁ!
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