昭和47年は物価高騰の助走段階であった。
ガソリン55円が80円台に急騰し、土地価格の上昇率も高くなってきた。
前年、現場に転勤する前、私は広島から金沢に私用で出かけた。目的は土地の購入。共済組合から100万円借入して63坪余りの土地を180万円台で購入したが、坪単価は3万円であった。ちなみに私の給料は3万円弱であった。
場所は山王1丁目。250区画余の住宅団地であったが、分譲開始して間もないためか、住宅は数えるほどしか建っていなかった。しかし、この地に住宅を建てるには10年を要した。
9月上旬、隣接する工区である廿日市トンネルの導坑が貫通するというので貫通式に臨席した。
最後の発破をかけるのは広島新幹線工事局次長堀内義明氏であった。貫通のシーンは何度も体験したが、何時の貫通式でも感動である。
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バンザーイ!の歓喜 |
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カンパーイ! |
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トンネル屋の強者一同(私もその端くれに加わった) |
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導坑前で |
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君を離さないぞ! |
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美酒に酔う |
11月には廿日市高架橋の起工式が執り行われた。私の担当工区はこれより1年後であった。
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会場全景 |
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お祓いの儀 |
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関係者一同 |
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事務所で二次会 |
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今では2名の方が他界された |
大野トンネル掘削は順調に進捗し、日進18mの記録を作った。
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現場巡回はオートバイ |
かくして昭和47年が過ぎた。
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