2日、3日とテレビにかじりついて成り行きに注目した。2日はビリグループで走る青学に「何でや」と思いながら画面にかじりついていた。もうこれはいくら青学といえどもトップはないとがっかりしながら見ていたのだが、5区に入ってあれよあれよの黒田朝日の走りに驚愕しながら注視していた。
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| 何と4人抜きでトップに躍り出たではないか! |
大会3連覇を狙う青学大が5時間18分8秒の新記録で3年連続8度目の往路優勝を果たした。1区で16位と出遅れたが、徐々に順位を上げて、山登りの5区でエースの黒田朝日主将が5位から一気に逆転したのだ。
小田原でたすきを受け取ったときにつけられていた先頭との差は3分24秒。しかし、黒田が天下の険で驚愕の走りをみせつけた。グングン差を詰め、ゴール直前でライバルを一気に抜き去った。ひどそうな顔は全く見せなかった怪物の誕生であった。
大逆転での往路3連覇達成。立役者となった黒田は高らかに叫んだ。 「僕が『シン・山の神』です!」 と。
5位から2位に浮上しても勢いは止まることがなかった。19・3キロ地点。力強い走りで先を行く早大の工藤をかわす。首位に浮上すると、そのまま芦ノ湖のゴールに飛び込んだ。区間記録を1分55秒更新する快挙に、「自分はとにかく前に行くしかないと思っていた。実力以上のものを発揮できたと思う」。余裕すら感じさせる笑みを浮かべた。 「黒田5区計画」は1年生のころから温められていた。準備はしていたが、1年時は故障のため補欠に。2、3年時は、「若の神」とも呼ばれた山登りのスペシャリスト・若林がいたため、2区で出走。しかし、今回は他に2区を託せる選手が育ち、「ファンにとっては自分が(5区を)走るのが、すごいサプライズだと思っていた。うまいこと隠していこうという感じだった」と種明かしをした。
原晋監督からは「どの駅伝でも確実に120%以上の走りをしてくれる」と絶大な信頼を寄せられる青学大のエース。昼過ぎの箱根の山に、大きな大きな朝日が昇った。かっちょいいなぁ。
テレビ観戦者はまるで自分もゴール付近にいて朝日を迎えたような気持になった。
黒田朝日、青学にカンパーイだ。