2024年7月15日月曜日

今日から修正 大の里の負けパターン

 固唾を飲んで立会いを見ていた。大の里と御嶽海戦である。立会いはまた悪いパターン、強烈な右腕のぶちかましが大の里の持ち味なのだが、どうしたわけか低く構えた御嶽海に全く手が出ず、あっけなく押し出された。これまでも数回ほどあった負けパターンがまた出てしまった。

大の里の右腕を封じた御嶽海

初顔合わせの御嶽海との立ち合いで得意の右を差せず。元大関に左差しを許すと、一気に押し出された。「(立ち合いは)ダメだった。修正して頑張ります」と言葉少な。中学時代から「目標にしていた」アマチュア横綱の先輩に完敗。連続優勝かそれに準ずる成績ならば大関昇進の可能性があるだけに「明日へしっかり切り替える」と強調した。 

元大関琴風曰く、 大の里は「調子をおろした」といっていいだろう。素人には全く意味不明だが、相撲用語で「相手を軽くみる」という意味をいうらしい。元大関とはいえ低迷している御嶽海。立ち合いで受け止めて右を差せば勝てると思ったに違いない。甘かった。低い立ち合いの御嶽海に右を固められ、左から攻められた。下から“鉄の塊”のようになった御嶽海を止めることはできなかった。 

あっけなく土俵外へ

大の里のいくつかの欠点が垣間見えたという。我慢が利かない。右を差せないと押し返すことができずにすぐに引いてしまう悪癖。腰も高い。実は現役時代の私も足が長くて腰が高いタイプ。克服するためにプライドを捨てて弟弟子らにぶつかり稽古で頭を押さえてもらった。大の里も原点に戻ることが必要かもしれない。周りは当然、研究してくる。大きな魅力のある力士だが、小さな欠点を丁寧に潰して乗り越えていかないと、大関になったとしても成績的にアップダウンを繰り返してしまう可能性はある。

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